首都圏からスノボーに車で行く時に「高速代安くならないかなぁ〜」と思って調べていたら、高速代が格安になる方法を発見しました。ネクスコが提供している割引の中に、高速代が定額になるドラ割というものがありますので、それを利用します。
首都圏から新潟(湯沢)まで高速代が往復6100円!片道じゃなくて往復ですよ、往復!
普通車でこれなんで、軽自動車だったら往復4900円!
川越エリア(後述)から料金が更に安くなって普通車5100円、軽自動車だと4100円で新潟まで往復できます。
練馬からだと休日片道3,440円ですのでそこまでメリット無いんじゃ?と思われるかもしれませんが、休日のみ・深夜のみとかではなくて、何曜日でも・何時でも使えるのもこの割引のメリットです。なので例えば金曜の夜、仕事終わりに出るという事も可能です。
また「首都圏」も広く、成田空港の近くにある「下総IC」まで首都圏でひとくくりにされ、練馬から乗るのと同じ料金となっています。
僕もこの間初めて知って、「めちゃくちゃいいじゃん!」と思って調べたんですが、実はこのプラン、めちゃくちゃ罠が多いです。携帯電話の契約かよってくらいややこしいです。
把握するのに1時間以上かかったので、気をつけたほうが良いなと思った点をメモがてらまとめてみましたので共有します。
うまく使えばかなり特なプランなんですが、ミスると料金がアホみたいに高くなってしまう(合法的に2重請求される)ので注意してください。
目次
ドラ割の簡単な説明
先にかんたんな説明をしておくと、ドラ割はネクスコ東日本が提供している高速道路の料金定額サービスで、シーズンや地域によって条件や料金が変わる割引です。
僕が今回利用した「ウィンターパス」は201912/6~ 20204/6の4ヶ月間提供されており、首都圏から様々な地域(ウィンタースポーツが盛んな地域)へ定額で往復できるサービスでした。
行き先は白馬など長野方面・湯沢などの新潟方面から蔵王までありますので、車で行く範囲のウィンタースポーツ地域はあらかた網羅しているんじゃないでしょうか。ちなみに「ウィンターパス」という名称はあくまで名目ですので、実際にウィンタースポーツをする必要は全くありません。「ウィンタースポーツが盛んな地域」に安く行けるだけです。滞在期間は最大3日までですので、3日間だけの滞在で良いのであれば実家への帰省などにも使えますね。
料金
料金は発着エリアと目的エリアによって変化しますので、ご自身の行き先を公式サイトから確認してみてください。
参考までに、「ウィンターパス」で首都圏から普通車で出発した場合の料金は以下のとおりです。
すべて普通自動車で、往復の料金です。軽自動車だとこの料金から更に1,100円〜2,200円ほど安くなります。
- 湯沢・沼田・水上 6,100円
- 白馬・志賀・妙高 8,700円
- 菅平・軽井沢 6,600円
- 那須・塩原 6,100円
- 猪苗代・磐梯 8,700円
- 蔵王 10,600円
発着・目的エリアに気をつけるべし
それぞれのプランで「発着エリア」「目的エリア」というものが決まっており、原則的にはこの「発着エリア」「目的エリア」内で乗り降りする必要があります。
ただ例外が多く、この例外を勘違いしてしまうと(金銭的に)痛い目をみることになります。例外とは例えば「エリア外高速からの接続は可能。ただし外環・首都高からのみで、それ以外から乗るとそもそもプランが無効になる」とかです。初見殺しかってくらい理解するのに時間がかかりました。
この記事では僕が実際に利用した「首都圏〜湯沢・沼田・水上」のプランをベースに解説していきます。ただ別のプランでも基本的な考え方は変わりませんので参考になると思います。
料金関係で、絶対に知っておかなければいけない知識は以下の3点です
- 発着エリアのICまでは高速料金は別料金
- 別料金と言っても、大泉・川口・三郷のジャンクションを通らないとそもそもプランが適用されない
- 帰りも「発着エリア」で降りなければ、帰りは2重請求される
この知識が無いと大変なことになります。
この発着エリアに住んでいる(この発着エリアのICから高速に乗る)人で、緑線に沿ったルートで目的地に向かう人はそんなに深く考えなくても問題有りません。このプランの料金と、休日割や深夜割など乗るタイミングの割引適用後の料金を比較し、このプランのが安いならそのまま申し込んでしまってOKです。
発着エリアのICまでは高速料金は別料金
まずこれですね。
まあ当たり前の話なんですが、リストに載っているICから乗らないとこのプランは適用されません。なので「発着エリアのICまで」の高速料金は通常通り請求されます。これに関してはまあ難しく無いと思います。
発着エリアについたとしても、外環・首都高は別料金
だんだんややこしくなってきます。
例えばですよ、三郷はこの「発着エリア」に入っているから、三郷から高速に乗るとするじゃないですか。新潟に行きたい時に、三郷から常磐道で一旦つくばまで行く人なんていませんよね。普通に考えたら三郷から外環で大泉JCTまで行って、関越に入ります。となると三郷から高速に入ってますので、「もう乗り放題エリアから入ってるから目的地まで乗り放題だ!」と考えると思うんですが、違います。
この三郷→大泉JCTは三郷から高速に入ったとしても料金がかかります。
このケースの場合、このプランの実質的なスタート地点は大泉JCTです。(う〜ん、言葉だと伝えづらいので後でまとめて絵も交えて説明します)
別料金と言っても、乗り換えなら大泉・川口・三郷のジャンクションを通らないとそもそもプランが適用されない
これが本当にややこしいです。
簡単に言うと「乗り継ぎに大泉・川口・三郷を通らないのであれば、プランが適用されない」ということとです。
文字だと理解できないので、画像を添えて解説していきます。
公式の画像の説明が分かりづらいので追記しつつ解説
草加IC(外環)→大泉JCT→目的地エリア
草加IC〜大泉JCT(外環)は別料金です。
まあこれはわかり易い例ですね。外環からの乗り換えを大泉JCTで行っているので草加〜大泉までの外環料金は必要ですが、大泉〜目的地までは定額です。
柏IC(常磐道)→三郷JCT(外環)→大泉JCT→目的地エリア
これも比較的わかりやすいですね。
常磐道の柏ICから入りますが、三郷で外環に入って大泉から関越です。
発着エリアが「三郷」ではなくて「大泉」になっている点がポイントです。
八王子IC(中央道)→八王子JCT→あきる野IC(圏央道)→目的地エリア
多分このパターンが一番危ないです。
あきる野ICって「発着エリア」に入ってるから、あきる野ICから定額になるんじゃないの!?って思うじゃないですか。残念ながら違うんですよ。これが「乗り換えなら大泉・川口・三郷のジャンクションを通らないとそもそもプランが適用されない」という例です。
くっそ面倒ですが、この場合「あきる野IC」で一回降りないとプランが適用されません。逆に言えば、一度降りればそこからはプランが適用され、定額になるので安心してください。あきる野以降の「発着エリア」のどこかで降りて、もう1度高速に乗ればそこからは定額になります。一番料金が安くなるのは発着エリアで一番家から近いところですので、このケースではあきる野ICで一度降り、再度入るのが一番安く済みます。
このケースのように、「エリア外から乗る」かつ「大泉・川口・三郷」を通らない場合は本当に注意が必要が必要ですので注意しましょう!
外環・首都高以外からの乗り継ぎで、「大泉・川口・三郷」を通らないのであればとりあえず1度降りておけば一安心ですね。
ちなみにこのパターンでミスった場合では、二重請求はされないので安心してください。通常の高速料金が請求されるだけです。行きでミスった場合はこのプランは使われなかった事になり、プランは自動解約され料金の請求もされません。ただ後でご紹介する、「帰りに失敗するパターン」だとこのプランの料金+通常料金が請求されるので注意してください。
その他注意すべきこと・知っておくべきこと
帰りは本当に注意 帰りも「発着エリア」内で降りる必要がある
ウィンターパス等では、「帰りも発着エリアで降りる」という条件がありますので、帰りにうっかりいつものICまで乗らないように注意しましょう。
画像は公式サイトに記載されている、うっかり帰りに発着エリア外で降りてしまった場合の料金設定です。
あきる野までは発着エリア内ですが、あきる野を超えて八王子で降りてしまったために通常料金になってしまっています。
ドラ特のウィンターパスは「行きの条件が満たされた時点でフル課金」されます。
帰りにうっかり「発着エリア」以外のICから高速を出ると、「ウィンターパス」の料金と、「帰りの高速代(通常料金)」がダブルで課金されますので注意が必要です。
「発着エリア」外に住んでいる人は、特にボードをした帰りなどは注意が必要です。疲れて帰ってきた時に、つい癖で自分がいつも使っているICまで直行してしまうなんてことはよくありますので、注意しましょう。
「発着エリア」のどこかで降りれば、帰りもそこまでは定額です。本当にありがちなミスなのでくれぐれも注意してください。
日付の縛りがある
プランによって変わりますが、3日以内の往復といった条件があります。
まあ3日以上滞在するということはあまりないと思いますが、もし往復するのに規定の日数以上かかるようでしたら、このプランは無駄になってしまうので買わないようにしましょう。
直前(当日)でも申込可能
ドラ割の何が良いかって、当日でも申し込みOKなところですね。
旅行のツアーとかだと日程調整後のキャンセルとかできませんが、ドラ割であればそもそも当日に申し込めるのでそんな心配をする必要がありません。
タイミングによってはドラ割を使わないほうが良い場合もある
あまりありませんが、タイミング(曜日・時間)と乗る場所によってはドラ割を使わないほうが安いケースがごくたまにありますので、一応通常料金の確認もしてからドラ割を申し込むのをおすすめします。