サーモスのソフトクーラーの新型(REQ-020)を手に入れたのでレポします。
目次
サーモスを選ぶ理由
まず一番初めに、数あるソフトクーラーの中からサーモス(THERMOS)のものを選んだ理由ですが、ブランドへの信用性と値段です。
アウトドアブランドの中でソフトクーラーを選ぶのであればコールマン、ロゴス、スノーピーク、キャプテンスタッグ辺りですが、スノーピークのものとかは高すぎますし、キャプテンスタッグは安いんですがクオリティに疑問が残ります。
餅は餅屋です。世界最大の魔法瓶メーカーであるサーモスのものであれば保冷・保温に関する研究開発費もたっぷりかけているでしょうし、クオリティは間違いないでしょうということでサーモスを選びました。価格もコールマンなどより安いですからね。
ソフトクーラーをおすすめできる人
アウトドア用のクーラーボックスを選ぶ時の一番初めの検討点はハードタイプのものにするか、ソフトタイプのものにするかでしょう。必要になるスペックはアウトドアのスタイルによって異なりなりますので、よく考えてから選ぶと良いでしょう。
ただまあソフトクーラーは1台持っていて困ることは無いし場所も取りませんので、迷わず買ってしまうのもありだと思います。値段も2000円以下ですからね。
1〜2人で、連泊ではない短期間のキャンプをする人
持っていく食料や飲み物の量は人によってかなり異なりますので一般論になりますが、容量的には、泊まりなら「1〜2人で1泊2日」までが限界だと思います。デイキャンプであれば3人分くらいの食料は入れれます。(ただ飲み物を沢山入れるのは難しくなるでしょう)
飲み物を冷やすかどうかがかなり重要ですね。飲み物を一切入れずに食べ物だけであればかなりの量の食料が入ります。ビールを1人1本だけにするかどうかでキャパが変わってきます。
車以外で移動する人
ハードタイプのクーラーボックスは車以外で持ち運ぶのはかなり大変になりますので、電車移動や徒歩移動、バイカーの方は必然的にソフトクーラーが選択肢に入ってくると思います。
ちなみに車に乗らない人におすすめなのですが、車移動の人におすすめできないわけではありません。実際僕も基本的にキャンプに行くときは車移動ですが、このソフトクーラーを使っています。連泊をすることはあまりありませんし、汎用性を考えてソフトタイプを選びました。
おすすめできない人
本質的にソフトクーラーがおすすめできない方というのは基本的にはいません。あえて挙げるならビール好きと家族連れ(車移動)の方ですかね。ただそれらの方にとってはハードタイプをメインのクーラーボックスにすべきなだけで、サブのクーラーボックスとしてソフトタイプを持っておくのはありだと思います。
1泊2日で、1日目の昼〜夜にビールを1本2本飲む分にはこのソフトクーラーで問題ありません。ただ沢山ビールを飲んだり連泊する場合は、コールマンのエクストリームシリーズ(3日〜5日保冷可能)などしっかりとしたハードクーラーを使用するのをおすすめします。
また家族連れであり、確実に車移動な方は1台目は素直にハードタイプのものを選んでおきましょう。子供は免疫力が大人より弱いですので、衛生的な面も一層気をつけてあげる必要があります。
ビールはやはりキンキンに冷えている方が美味しいですからね。
サーモスのソフトクーラーの性能
サーモスのソフトクーラーREQシリーズには3L、5L、15L、20Lがありますが、僕の購入した最も一般的な20Lのサイズを参考に性能をご紹介します。
サイズ
サイズは幅30cm、奥行23cm、高さ34cmです。
イメージがわきづらいと思いますが、「2Lペットボトル6本入りで売っているダンボールサイズ」と考えるとわかりやすいと思います。スーパーとか薬局で売ってるやつですね。実際に、キャパは2Lペットボトル6本がちょうど入るように設計されています。
2Lのペットボトルが手元にないので、500mlのペットボトルと350mlの缶を入れた感じの写真を載せておきます。
基本的にはサイズはご自身の移動手段を考え、「持ち運べる最大サイズ」を選ぶのが正解だと思います。キャパが大きければ大きいほど入れれる保冷剤の量は増えますので保冷時間は伸びます。
ちなみに足がついていますが、ソフトクーラーなので中の物の重さで底はゆがみ、地面に付くので汚れないというわけではありません。
保冷力
7月に「肉などの食料品、ビール、保冷剤、凍らせたペットボトルのお茶」などを入れて1泊2日のキャンプに使いましたが、帰宅後の昼過ぎに確認した所、保冷剤や凍らせたペットボトルは溶け切っていませんでした。
デイキャンプや1泊2日のキャンプでしたら全く問題の無い保冷力となっています。
メリット
これを買ってよかったなと言う点を挙げていきたいと思います。
コンパクトで場所を取らない
ソフトクーラーを使う場合の一番のメリットはこれでしょう。ゴムバンドつきなので、使っていない時は小さく畳んでおくことができます。
ソフトクーラーならではの柔軟さ
特に大きいものを詰め込むときに役立ちます。
ハードタイプだと、物理的にどうしても入らないというボトルやキャベツ・スイカなど大型の野菜なども、ある程度までは無理やり詰め込むことが可能です。
クーラーボックスの中にも使える
まだ使っていませんが、ハードタイプのクーラーボックスを購入したらその中に二重でこのソフトクーラーを入れて使いたいと思っています。
衛生的に特に気になるものはこのソフトタイプの中に二重に入れておき、外側にはソフトドリンクなどを入れておけたら良いですね。
汎用性が高い
ソフトタイプのものはアウトドア以外にも気軽に使えるのが良いですよね。
遠くのコストコに行く時など時間のかかりそうな買い物の時にも使えますし、ウーバーイーツの配達員とかも使っているっぽいです。
気になるマイナスポイント
結露
結露が結構発生します。特にフタ部分が気になりました。3回ほど使ったぶんには、フタ(上部)以外は結露はほとんど発生しませんでした。
手入れ・メンテナンス
まだそれほど困っていないのであれですが、「肉汁とかナマモノこぼしちゃったときに怖いな」という印象を持ちました。
ハードのクーラーボックスであれば漂白剤などをつけてゴシゴシ清掃できますが、ハードタイプよりは丁寧に掃除しないといけなさそうな感じがします。
フタ部分の取っ手がないのは不便か?
ネットの評判を見ていると取っ手がないのが不便というマイナスレビューをちらほらみかけました。
個人的には全く困りませんが、どうしても取手が欲しい場合は少し高くなりますがコールマンのものなどを選ぶと良いと思います。
保冷力
当たり前と言っては当たり前なんですが、通常の、ハードタイプのクーラーボックスと比べてしまうとどうしても保冷力は落ちてしまいます。ただまあどこまで妥協するかという話なので、どうしても一番キンキンの状態が良いという場合はソフトタイプを選ぶのではなく、はじめからハードタイプのものを購入しましょう。
REQ-020とREF-020の違いは?
REQ-020とREF-020というものがあり、違いがわからなかったのでサーモスに問い合わせてみた所、以下のような回答をいただけました。
REQ-020とREF-020につきましては、どちらも同じ仕様(アイソテック2の5層断熱構造)でございますので、性能は同等でございます。REF-020が生産を終了し、外観の色・デザインを変更して発売したものがREQ-020でございます。
ということで、REFの正式な後続商品がREQとのことですので今購入するならREQを購入するのが良いでしょう。
僕が購入したのも後続のREQでしたが、個人的には青色よりは黒色のがデザイン的に好きになれるのでおすすめです。ただ太陽光を吸収しやすい黒なので、直射日光には当てないように注意が必要ですね。
工夫しよう
ソフトクーラーに限らず、保冷ボックスに関する一般論になってしまいますが、以下のような工夫をすることによって保冷力を上げることができます。
ソフトクーラー自体や入れるものを予め冷やしておく
持っていく食材やソフトクーラー自体を予め冷やしておきましょう。持っていく食材は予め冷蔵庫や冷凍庫で冷やしておき、ソフトクーラーは出かける30分ほど前に保冷剤で予め冷やしておき、詰める直前にその保冷剤を取り除き、冷凍庫から出したての保冷剤と交換しましょう。
フタ部分にも保冷剤を挟む
サーモスのソフトクーラーであれば、フタ部分の内側にネットがついていますのでそこに保冷剤を挟んでおくことができます。冷気が逃げやすい上部を保冷することができますので、保冷時間を伸ばすことが可能です。
肉や飲み物を凍らせておく
予め肉や飲み物を凍らせておけば、食料や飲み物自体が保冷剤代わりとなりますので保冷時間を劇的に伸ばすことが可能です。
ただペットボトルを凍らせる場合は、必ず冷凍対応のものにしましょう。例えばアクエリアスでも、冷凍できるペットボトルは「アクエリアス 冷凍PET」として通常商品と別商品で販売されています。
amazonとかでも「冷凍 ペットボトル」と検索すれば冷凍対応のものが出てきます。キャップの色が水色のものはだいたい冷凍対応っぽいですね。