ChromeがOsakaフォントをダウンロードさせようとしてくる場合の対処法



MacのChromeで設定画面を開こうと思ったら「”Google Chrome”でフォント”Osaka”をダウンロードする必要があります。」というフォントが出てきてフリーズし、ダウンロード・スキップどちらも押せないという状況に陥りました。

こんな画面です
ChromeでOsakaフォントが要求されるポップアップ

OsakaはMacの(元)標準フォントなので、Mac固有の問題だと思います。まあサクッと解決できますし、ウィルスか心配な方もこの記事を読んで安心してください。

ウィルスではない

まず最初に言っておくと、Chromeの設定画面などで出るこのポップアップは基本的にはウィルスではありません。このポップアップがウィルスだと主張しているサイトがあり、執筆元はウェブサイトの制作会社っぽいんですがそんなリテラシーでサイト作って大丈夫かよと思ってしまいますね。

このポップアップが出る原因はシンプルにOsakaフォントがMacに入っていないのに、Osakaフォントを使おうとしているからです。OsakaはMacの標準フォントだから元々入っているはずだろ!と思われるかもしれませんが、現在ではOsakaは「組み込みフォント」ではなくなり、あくまで「利用可能なフォント(Mac購入時にライセンスがついてくるフォント)」となっています。なので自分でダウンロードしない限りは使えないんですよね。
実際にMojaveのフォントリストをAppleのサイトで確認してみると、
Osakaは「macOS Mojave(OSのバージョン)に組み込まれているフォント」には入っておらず

Fonts available for download in Mojave(Mojaveでダウンロード可能なフォント)の一覧に入っています。

「以下のいずれかのフォントをダウンロードし、有効にするには、以下の手順を実行してください」と書いてあるということは、ダウンロードして有効化しないと使えないということです。
まあということで、デフォルトではMacに入っていないんですよね。そして入っていないフォントをChromeが使おうとしているので、「入れてね」というエラーが出ているわけです。

ウィルスである可能性があるとしたら、悪意のあるURLを踏んだ時にこのポップアップが出た場合です。昨今のGoogleではDNSハイジャックという手法による検索結果の汚染が著しいので、変なリダイレクトかけてくるそっち系のサイトを見ていた場合にこのポップアップが出たらまあ一応注意しましょう。chromeの設定画面を開こうとしている時にこのポップアップが出てくる限りは心配する必要はありません。
参考までに、数年前に流行ったウィルスは以下の様な感じで、「フォントが足りないから文字化けしている。これをダウンロードするのだ」という感じの手法はこんな画面が出てきます。

フォントダウンロードに見せかけたマルウェアダウンロードの手法

by softpedia.com

対応策

フリーズせずに「ダウンロード」というボタンが押せるのであれば、そのまま押してしまえば解決です。
僕の場合はフリーズしてダウンロードもスキップも押せなくなってしまったので、以下のアドレスを直接叩いたらダウンロードできるようになりました。(ウェブサイトではなく、chromeの設定画面を開くパスです)
コピペしてURLバーに入力してchromeの管理画面に直接移動してください。

chrome://settings/fonts

もしOsakaをダウンロードしたくない場合は、この画面のフォントリストで「Osaka」が使われているものがあると思いますので、それをお好きなフォントか「カスタム」に変更すればこのポップアップは出なくなります。

Font Bookからもインストール可能

ウィルスかどうか心配で心配でたまらないという方はポップアップから受動的にダウンロードするのではなく、Macのフォント管理システムから能動的にOsakaフォントをインストールしましょう。

「アプリケーション」か「Spotlight」からFont Bookを開き

上部にある検索バーから「Osaka」と入力し、ダウンロードを押すだけです。

これで再度Chromeの管理画面を開けばエラーは出なくなっているはずです。