WooCommerceの日本語化で少しはまってしまったのでメモしておきます。
結論として2015年4月現在、WooCommerceは公式に日本語の翻訳ファイルを配布しており、
自分で翻訳したり有料のプラグインを購入する必要は無いようです。
目次
追記
URLも勝手に日本語化されていたので対策方法を別の記事に書いておきました。
WooCommerceで日本語URLになってしまっているのを変更する
WooCommerce日本語化に関する情報が錯綜していた
この記事を書いた時の私の環境は以下の通りです。
PHP:5.5.101
wordpress:4.1.1
WooCommerce:2.3.7
サイトの言語:日本語(設定 > 一般の一番下で設定する項目です)
ネット上での情報だと公式に日本語対応したらしいのですが、私の環境だとプラグインインストール時にデフォルトでWooCommerce管理画面の日本語化はされていませんでした。
私だけが管理するのでしたら英語でもそれほど問題は無いのですが、
他の人も使用するとなるとマニュアルを用意しなければならず面倒なので日本語化を目指しました。
ググっても情報が錯綜しており、他の方々は以下の様な対処をしているようでした。
・wp-content/plugins/woocommerce/i18n/languages/内にある.poファイルを翻訳する
・有料の日本語化用プラグインを使用する
・有志が作った日本語ファイルを使用する
・そもそもデフォルトで日本語化されている(wp-content/plugins/woocommerce/i18n/languages/に日本語ファイルが存在する)
試してみたこと
プラグインの追加
まずそれらしきプラグインをインストール
WooCommerce For Japan
ダッシュボードに「WooCommerce > 日本対応」という欄が追加されました。
しかしWooCommerce管理部分は日本語化はされません。日本の商習慣に合わせて項目を増やせるプラグインのようです。
念のためWooCommerceを削除し、このプラグインが先にインストールされた状態でWooCommerceを再インストールしたりしてみましたが無駄でした。
後で使う機会はありそうですが一旦停止します。
言語ファイルの場所を調べる
次に言語ファイルを調べてみます。調べた箇所は以下の3つ。
wp-content/languages/plugins
wp-content/plugins/woocommerce/i18n/languages
wp-content/plugins/woocommerce-for-japan/i18n
先ほど追加したプラグイン「WooCommerce For Japan」のディレクトリ
wp-content/plugins/woocommerce-for-japan/i18n/languages/ 内に 「woocommerce-4jp-ja.po」 というファイルが存在していましたが、
プラグインで追加された「WooCommerce > 日本対応」の画面で表示されている項目分のデータしか存在していませんでした。
どうやらWooCommerce本体に日本語の言語ファイルはバンドルされていないようです。
プラグイン「WooCommerce For Japan」は日本語化のためのものではない
中々核心に至らず、ひたすらググっているとこんなプレスリリースが。
ペイジェント WordPressをECサイト化する「WooCommerce」用決済サービスの提供を開始
7月23日より、職人工房 合同会社(代表社員:田中 昌平)がWooCommerceの日本語版(無料)を提供するのにあわせ、ペイジェントではクレジットカード決済・コンビニ決済(番号方式)・多通貨決済の3種類に対応した標準決済の提供を開始しました。
DeNAの子会社である決済代行会社ペイジェントが出したプレスリリースで「職人工房 合同会社(代表社員:田中 昌平)がWooCommerceの日本語版(無料)を提供する」と書いてあります。
このプレスリリースを見て、『DeNAの子会社(=信用できる)がこう書いてるならこの職人工房という法人もしくはプラグインが日本語化する鍵なんだな』と思ってしまい、はまってしまいました。
結局この法人、プラグインはWooCommerce本体の日本語化に関しては関係ありませんでした。
ただこの代表社員の方はWooCommerceの日本語レビュアーらしく、後述する公式の翻訳ファイルの精査したのがこの方だったらまあ間違いではないのかもしれないけど個人と法人は別人格だしな〜とか少しモヤモヤしました。
(※このプラグインや職人工房様を中傷しているわけではなく、このプレスリリースの書き方が誤解を招くと言っているだけです。あしからず。)
結局ダッシュボードに言語変更ボタンが存在した
ググるのにも疲れてきたので気合で.poファイルを翻訳したり日本語化プラグインを購入しても良かったのですが、
そうするとWooCommerceのアップデート時のメンテナンス性が良くないためもう少し調べてみました。
次はそもそもデフォルトで日本語されているという情報を元に最新版ではなく言語ファイルがバンドルされているかもしれない以前のバージョンを探していたところ、チェンジログに良い情報が書いてありました。
2014年10月9日に2.2.0にアップデートされた時に多言語ファイルは重いので削除されたようです。
WooCommerce Changelog
2.2.0 – 10/09/2014
Feature – Language pack downloader. po and mo files removed from core (too heavy).
公式のドキュメントにも書いてありました。
Translating WooCommerce (Localization)
WPLANG定数を定義しているならダウンロードボタンが表示されるようです。
またgitのリポジトリから手動で落とすこともできるそうです。
定義していない場合は「ダッシュボード > 設定 > サイトの言語」が日本語になっているのを確認した後
「ダッシュボード > WooCommerce > System Status > Tools > Force」に移動し、 「Translation Upgrade」ボタンを押しましょう。私はこの方法で対処しました。
日本語化され、 wp-content/languages/plugins/に.woocommerce-ja.poとwoocommerce-ja.moが自動生成されます
まとめ
WooCommerceを日本語(あるいは他言語)化したい場合はダッシュボードから
「設定 > サイトの言語」を変更したい言語に指定し、
「 WooCommerce > System Status > Tools 」内の項目
「Translation Upgrade」の右にある「Force Translation Upgrade」ボタンを押す。
該当する言語の翻訳ファイルを公式が持っていない場合は不可
(This option will force the translation upgrade for your language if a translation is available.)
ということでダッシュボード内のボタンを一つ押すだけで済むだけなのに変にはまってしまいました。
変に言語ファイル探す前にきちんとダッシュボード見ろってことですね。