中世ヨーロッパ風のファンタジー地図を作れるジェネレーターInkarnateが便利

無料でファンタジー地図を制作できるジェネレーターInkarnate



ゲームアプリを制作していたり、なろうとかで小説を書くといった創作活動している人にめっちゃオススメのファンタジー地図作成ツール「Inkarnate」を紹介したいと思います。
高クオリティの地図を作れるのに無料版もあり、有料版でも月2ドルで商用利用可なので試さない理由はないと思います。

安くてクオリティが高いのが最高

とにかくクオリティが高い

Inkarnateの何が良いかって、一番の理由はクオリティがめちゃくちゃ高いんですよ。
多分これに関しては見てもらったほうが早いですので、Inkarnateで作られた地図を見てみてください。(クリックで拡大できます)

地図作成ツールInkarnateのサンプル
地図作成ツールInkarnateのサンプル

めちゃくちゃクオリティ高くないですか?ファンタジーっぽい雰囲気バンバン出てますよね。
しかもInkarnateは提供されている素材を地図上に配置していくだけなので、簡単に作れるんですよ。

操作が簡単で直感的

Inkarnateのもう1つの良いところは、とにかく直感的に使えるところです。サイト自体は英語で、日本語対応はまだしていないのですが全く問題ありません。

無料版でもかなり使える

無料版でできることがかなり多いです。基本的な操作の制限は無く、画像のキャンバスサイズや使える素材の数が違うだけです。これについては後の項目で有料版と比較しながら詳しく解説していきます。

料金・プランは「無料」「月額5ドル」「年間25ドル」の3つ

Inkarnateのプラン
プランは無料のベーシック、有料版のプロの2つです。
有料版の中でさらに月額か年額かに分けられており、年間だと月あたりの金額が割安になった料金でプロ版を利用できます。

無料版とPRO版(有料版)の違い

無料版と有料版の違いは3点のみです。

  • キャンバスサイズ・ダウンロードできる画像サイズ
  • 使える素材(Assets)の数
  • 商用利用可能かどうか

キャンバスサイズ・ダウンロードできる画像のサイズ

無料版で作れる地図のサイズは1024×768となっており、対してPRO版のサイズは2048×1536となっています。
用途によりますが、趣味レベルの方は無料版の1024×768でも問題ないと思います。本やポスターなど、印刷物に作成した地図を貼りたい場合は高画質じゃないと印刷した時に荒れてしまいますので、PROにするのがおすすめです。ちなみに出力はjpgのみなのでラスターデータ(ビットマップ)で出力されます。
キャンバスサイズ的な面でいうと、PROで使用できるHD画像の方がキャンバスが大きいので、ガッツリ作り込んでいきたい方はPROのがおすすめです。ちなみにこのキャンバスサイズは地図作成(Create)時に以下のような感じで選択しますので、後でHD画質に切り替えることができません。
create

使える素材(Assets)の数


僕がPROにアップグレードした理由はこれでした。
地図を作成後にオブジェクトを作成していくんですが、無料版だと使える素材が100個程度ですので「うわ〜、これ使いたいわ」となるPROの素材が出てきます。

商用利用も可能

Proにすれば商用利用(Commercial Use)も可能です。ゲームのアプリや出版する本にもInkarnateで作成したマップをつけれます
個人で商用利用する方や、法人の方は必ずProを使用するようにしましょう。Proでも安いですので、後で揉めないためにもきちんと商用利用可能なライセンスを取得しましょう。
個人でもコミケとかで販売(金銭を受け取る)場合は商用ライセンスが必要です。
ゲームなどの無料アプリやウェブに公開する無料の小説・漫画等でも、例えばアプリやサイトに広告をつけてその収益が自分に入ってくるのであれば商用利用になりますので注意してください。
完全に無料にするのであれば商用ではありませんので、Proにする必要はありません。

イマイチな点

基本的にはオススメできるサービスなんですが、イマイチなてんもあります。

オブジェクトのコピーができない

簡単に言うと、地図の素材のコピペができないんですよね。マウスをドラッグしてある範囲を選択し、その範囲に入っている全てのオブジェクトをコピーという操作が出来たら良いんですが、Inkarnateではそれができません。
デカい世界地図を作成し、その後一部をコピペして、その部分だけの詳細地図を独立させて作りたいといった操作はできません。

エクスポートがjpegのみでインポートができない

Google mapみたいに地図データをkmlデータでエクスポートできればいいんですが、エクスポートはjpegのみでの出力となります。
なのでデータの受け渡しとかはできないですね。

日本語フォントが無い

英語フォントだとファンタジーっぽいのをたくさん選べるんですが、それらは日本語に対応していませんので基本的にはOSの標準フォントしか使えません。
windowsだと(おそらく)MSゴシック、MacだとArialになると思います。
これらのフォントで街や地方の名前を表記してしまうとファンタジー感が薄くなってしまいますので、英語名をつけるかそれらはフォトショなど別のソフトで編集するなどの工夫が必要となります。

基本的にはPROを1ヶ月だけ使うのが良いと思う

1年25ドルだと月計算すると安いんですが、ほとんどの人にとっては通年通しては必要ありませんよね。
個人的には1年ではなく1ヶ月5ドルのプランを契約し、1ヶ月の間にササッと作りきってしまうのがおすすめです。

ちなみにInkarnate(インカーネイト)というサービス名はIncarnateという英語をもじったものだと思います。英語で「肉体化する」「具体化する」という意味を持っています。自分の頭の中の地図を具体化する的な意味でつけられたサービス名ですね!(多分)

参考 Inkarnate公式サイトInkarnate