※この記事は、サイト内で「ある特定のカテゴリ」や「特定のディレクトリ」のでのアクセスが突出して増えてしまった方向けです。
SEO担当者御用達のGoogle Search Console(通称:サチコ)ですが、実はサーチコンソールでは、各ドメインのサイトをディレクトリごとでも計測できます。この雑記サイトではゲームの攻略記事がサイトのアクセスの98%位を占めてしまい、その他のカテゴリの記事のアクセスの解析が非常にしづらくなってしまいました。
そのためマルチサイトを使用してサブディレクトリ以下にコンテンツを独立させました。サーチコンソールもゲーム攻略記事が殆どを占めてしまい、その他のコンテンツのリライト・タイトル変更などの判断がしづらくなっていましたが、コンテンツをサブディレクトリに独立させたおかげで判断もしやすくなったので、その施策の経験をシェアさせてもらいと思います。
目次
Search Consoleが適切に動く条件
そもそも論ですが、サーチコンソールでディレクトリごとにアクセスを分析できるサイトは、コンテンツがディレクトリごとに分かれているサイトのみですので注意してください。
サーチコンソールでカテゴリごとの計測をしたい場合、URL(パーマリンク)の形を「Googleのロボットが理解できる形」にする、つまりディレクトリやカテゴリなどで分ける必要があります。今回施策を行ったのはwordpressですが、サーチコンソールではwp側のカテゴリ設定など、内部的な設定などを見てくれるわけではありません。彼らが見れるのは内部のカテゴリ設定ではなく、目に見える(wp的には)パーマリンクのディレクトリ(フォルダ)の構成です。wp的に言うと、パーマリンクにカテゴリーを含んでいる場合は適切に計測してくれますが、そうでない場合は計測不可能です。
例え以下のような形で記事を作成していれば良いのですが
example.com/category/0001
example.com/category/your-article
以下のような形にしていると計測は不可能になります。
example.com/0001
example.com/your-article
Wpのパーマリンクにカテゴリを含む場合、「その記事のカテゴリ所属先を変更してしまうと、URLも変わってしまう」という問題点が存在したため、このブログではURLにカテゴリは含んでいませんでした。ですが、この場合だとサーチコンソールでカテゴリごとの測定をすることはできません。
この問題を解消するために、このサイトの大部分のアクセスを占めていたゲームの攻略カテゴリーをマルチサイト機能を使用して、サブディレクトリ下に独立させることにしました。
example.com/0001
↓
example.com/game/0001(/gameというサブサイトを別サイトとして独立)
マルチサイトでカテゴリを独立させるのは別の話になってしまいますので、別記事を参考にしてください。
アクセスが肥大化した単一カテゴリを、WPのマルチサイト機能で別サイトとして独立させた
ともかく、「突出したアクセスを稼ぐカテゴリのみを、同一ドメイン下のサブディレクトリで独立させる」ことにより、サーチコンソールで切り分けました。
サーチコンソールでの設定
ではカテゴリ・サブディレクトリのマルチサイトでのサーチコンソールでの設定を行っていきましょう。
完成形としてはこんな形に分けていきます。
サイト一覧下部の「+プロパティを追加」を押します。
「URL プレフィックス」を追加します。計測したいディレクトリのURLを入力してください。
所有権を確認されますが、
すでにドメインを追加していると思いますので、自動的に確認完了です。
新規でドメインを追加した時と同じ用に、反映されるまでには1日〜2日程度かかります。
なお、サイトマップ(sitemap.xml等)はプロパティ(サブディレクトリ)ごとに設定するのを強くおすすめします。
サーチコンソールで確認する
何日かしたらきちんと設定できているかを確認しましょう。
メインサイト
ではメインサイトの確認をしていきます。設定したサブディレクトリの除外をデフォルトでは設定できませんので、「検索パフォーマンス」で除外していきましょう。(ブックマークで検索条件の保存は可能です)
「検索パフォーマンス」で、絞り込みを行いますので上部にある「+新規」から条件を追加していきます。
「ページ」をクリックし、
「フィルタ」を「次を含まないURL」にセットし、追加したサブディレクトリを入力し、「適用」します。
こんな感じで、除外フィルタをかけた状態で、そのサブディレクトリに来ていたユーザーの数だけ数が減ればOKです。
サブサイト
ディレクトリでわけたサブサイトは特別な設定は必要ありません。
そのディレクトリ以下で独立していますので、「そのサブディレクトリを独立したサイト」と仮定して今まで通り分析すればOKです。